管理栄養士パプリカン

管理栄養士パプリカン 「栄養」食や健康・栄養学「グルメ」美味しいもの巡り「TV」ドラマや映画「Art」アートやデザイン

「ゴックン」「モグモグ」「カミカミ」「パクパク」・・??離乳食についてのお話

< 目次 >

「ゴックン」「モグモグ」「カミカミ」「パクパク」って何?

保育園に勤めていれば一度は耳にしたことがあると思いますが、なかなか馴染みのない言葉ですね。学生のころ初めてこの言葉を聞いたときは「呪文みたいでおもしろいな・・」なんて思いましたが。この言葉は赤ちゃんの月齢期に合わせて名づけられている離乳食段階の用語なのです。なんとなく覚えておくと役に立つこともあるかもしれません。

 詳しく見ていくと、「ゴックン期」またの名を「初期」というこの段階が月齢5.6カ月頃、「モグモグ期」またの名を「中期」という段階が月齢7.8カ月頃、「カミカミ期」またの名を「後期」という段階が9.11カ月頃、「パクパク期」またの名を「完了期」という段階が1歳から1歳6か月頃のことを表しています。産まれたばかりの赤ちゃんは、内臓の発達や免疫力も低いため、食中毒や食物アレルギーを防ぐためにも、各月齢に合わせた食材や調理法が求められます。また、月齢5.6カ月頃から乳歯が生え始めることから、この時期より離乳食が開始されます。

離乳食の硬さや柔らかさの目安

最初のゴックン期はポタージュくらいのとろみと柔らかさから始まり、モグモグ期は豆腐くらいの柔らかさ、カミカミ期は蒸したバナナ、パクパク期は柔らかい肉団子を硬さの目安として調理をするようにしていきましょう☆

月齢5.6カ月頃 「ゴックン期」「初期」 ポタージュ状

月齢7.8カ月頃 「モグモグ期」「中期」 豆腐くらい

月齢9.11カ月頃 「カミカミ期」「後期」 バナナ

1歳から1歳6か月頃 「パクパク期」「完了期」 柔らか肉団子

調理器具のおすすめ

 調理器具は、ミキサーやすり鉢などを利用している園も多く、「離乳食にはハンドブレンダー!!」というほどバーミックスやハンドブレンダーは重宝されています。家庭で離乳食を作る際には作ったものを冷凍保存することもできますが、3日から1週間以内に食べるように衛生管理にも気を付けましょう。月齢の呼び方は、園によって異なるので各々の園に適した呼び方で離乳食を進めていくことをオススメいたします。

 離乳食調理のポイント

離乳食の調理を行う際には、野菜やお肉、果物なども一度火を通し柔らかくなるまで煮込むことが必要です。基本的にカミカミ期までは調味料を使用せず食材そのものの旨味で十分です。というのも、まだ内臓発達や消化機能が未熟な乳児に味の濃いものを食べさせると内臓への負担が大きくなります。カミカミ期以降、味をつける際にも「少しの塩」「しょうゆ」「砂糖」「みそ」などの調味料で十分なので、味をつける際には調味料の使用には十分に気を付けてください。目安としては、味見をしたときにほとんど調味料の味がないくらいで大丈夫です。もはや完了食に上がるまでは調味料は使用せず、煮込む際に昆布だしやかつお昆布だしなどを使用すると大人が食べても美味しい!と思える離乳食が出来上がります。調理の際には、濃い味付けには十分に気を付けてください☆

また、お米を炊飯する際にココットなどの小さい耐熱皿に細かく切った野菜などを一緒に入れて炊飯することで炊飯と同時に柔らかい野菜の調理をすることもできます。取り出す際には火傷に十分に注意し、ココットはいれても2~3個までにしておきましょう。離乳食調理の際には、主に「昆布だし」「かつおだし」二つを合わせた「かつお昆布だし」の3種類をよく使うことがあります。ゴックン期モグモグ期はまだ動物性のたんぱく質の摂取が難しいので昆布だしのみを使用するようにしましょう。それ以降はかつお昆布だしでも、かつおだしでも大丈夫です。

【昆布だしの取り方】

①鍋に水をいれ、乾燥昆布を30分~60分程浸す。

②火にかけ沸騰する寸前に昆布を取り除く。(完成)

※水筒に水と乾燥昆布をいれ冷蔵庫で保存するするやり方でも昆布だしがとれます。離乳食に使用する際には、昆布を取り出しただし汁は一度加熱して煮沸消毒すようにしましょう。

【鰹だし】

①鍋に水をいれ沸騰させる

②沸騰したところに鰹節をいれ1分間ふつふつさせる

③火を止めて、5~10分ほど浸しておく

④鰹節を取り出したら完成

※沸騰したところに鰹節を入れることで魚の臭みがなくなります。

かつお昆布だし(旨味の相乗効果あり)】

①昆布だしを沸騰させて、そこへ鰹節を入れる。

②あとは鰹だしのとりかたと同様です。

※旨味には、単体よりもそれぞれを組み合わせた方が旨味が強まる相乗効果というものがあります。昆布たしと鰹だしの二つを組み合わせることでより旨味の強いだし汁が出来上がります。ぜひ離乳食を作る際には、だし汁を利用してみてください。だし汁を使用するだけでグンと離乳食が美味しくなります。

注意:市販の「だしの素」のような製品には添加物やアレルギー物質となる小麦・乳・卵などが使用されていることもあるので、できるだけ乾燥昆布や鰹節などの自然なものからだしをとるようにしてください。

慣れるまでは少し手間に感じてしまうかもしれませんが、離乳食本なども参考にしながら手作りの離乳食にも挑戦してみてください。きっと、大人が食べても美味しい離乳食が出来上がると思います☆

 

無理せずできる範囲で手作り離乳食を☆